アリババクラウドを使って、中国国内からのアクセスを高速化したい!そんなクライアント様の要望を叶えるためにサービスを検証しています。
仮想化だけに、仮想クライアントです。。。将来は中国で仕事ができればいいなっと考えているだけの暇人です・・・
アリババクラウドのECSのスペックを選ぶ際に、どれが自分のサービスボリュームに適しているのだろうか?
まずは、インスタンスの作成前に時間をかけて考えることだと思います。
ただ、スペックの種類が多すぎてどれが適しているのか?ネットワークの速度など、実際には構築してみないと分かりません。
1vCPU、2vCPU・・・メモリ1GB, 2GB, 3GB, 4GB・・・
ちょっとの差でも、年間のコストで考えると馬鹿になりませんからね。
ここはしっかりと、快適かつ低価格で構築したいものです。
想定した規模
- 商品・サービス案内のコーポレートサイト
- ちょっとしたコンテンツ量のブログ・ポータルサイト
月間PVは最大10万以内
まあ、小規模のサイトです。。。
で、実際に試したスペックは
リージョンは上海
① 1vCPU、1GB (最小構成です)
② 2vCPU、4GB (中の上くらいの平均スペックです)
※前回作成したカスタムイメージを使えば、異なるスペックのECSも量産できて便利です。
システム構成としては
- Apache 2.4
- PHP 7.0
- MySQL 5.7
- WordPress 4x
をインストール・設定して使いました。
さすがに、上海にある①のスペックでは、ページの表示スピードは遅いだろうと思いきや・・・
①と②では、表示の体感速度に変わりは無く、とても高速でした。
めちゃめちゃアリババクラウドのECSは優秀です。
パフォーマンスは、AWSやさくらクラウドより上かもしれませんね。
※正確なベンチマークでのパフォーマンスチェックは行っておりません。
WordPressの管理画面から、新規投稿や編集を実行しても①②ともに、速度の違いはありませんでした。
このあたりは、恐らくコンテンツの量(投稿数)が少ないためだと考えられます。投稿数が増えてくるとそのあたりは変化しそうですね。
その他、分かったこと
また、管理画面では良くWordpress本体、プラグイン、テーマなどアップデート情報を確認しているのか?
その都度、海外の外部サーバーへの接続が発生し、検問などの影響で表示がもたつくことがあります。
できる限り、プラグインの利用や余計なテーマのインストールは避けたほうが良さそうです。
Javascript,CSS,画像などのCDNの利用も避けたほうがいいのかも知れません。
まとめ
中国国内(上海)にある1vCPU、1GBの最小スペックでも、ここまで高速にページが表示されるのには驚きました。
中国国内にいる知人にサイトのアクセス速度を確認して貰っても、どちらが良いスペックのものなのか?違いが分からなかったそうです。
月額で3000円程度のコストなので、これは間違いなくコストパフォーマンスに優れたクラウドですね。
リージョンを日本にした場合、もう少し費用は安くなりますが、その際は、中国国内からのアクセス遅延はどの程度影響するのだろうか?そのあたりも気になりますね。